>  2009/01/11 (日) 20:33:09        [qwerty]
> 親父の一番長い日
> 作詩・作曲 : さだまさし
> 	おばあちゃんは
> 	夕餉の片付けを終えた時
> 	弟は二階のゆりかごの中で
> 	僕と親父は
> 	街頭テレビのカラテ・チョップが
> 	白熱した頃に
> 	妹の誕生を知った
> 	それから親父は
> 	占いの本と辞書と
> 	首っぴきで
> 	実に一週間もかけて
> 	妹のために
> 	つまりはきわめて何事もない
> 	ありふれた名前を見つけ出した
> 	お七夜	宮参り
> 	夫婦は自画自賛
> 	可愛いい娘だと
> 	はしゃぎ廻るけれど
> 	僕にはひいき目に見ても
> 	しわくちゃの失敗作品
> 	やがて彼女を訪れる
> 	不幸に胸を痛めた
> 	兄貴として
> 	妹の生まれた頃の我が家は
> 	お世辞にも豊かな
> 	状態ではなかったが
> 	暗闇の中で何かをきっかけに
> 	灯が見えることがある
> 	そんな出来事だったろう
> 	親思う心に勝る親心とやら
> 	そんな訳で妹は
> 	ほんのかけらも
> 	みじめな思いをせずに育てられた
> 	ただ顔が親父に似たことを除けば
> 	七五三	新入学
> 	夫婦は狂気乱舞
> 	赤いランドセル背負ってか背負われてか
> 	学校への坂道を
> 	足元ふらふら下りてゆく
> 	一枚のスナップが
> 	今も胸に残ってる
> 	兄貴として
> 
> 	我が家の血筋か妹も
> 	足だけは早くて
> 	学級対抗リレーの花形で
> 	もっとも親父の応援のすごさに
> 	相手が気おくれをして
> 	随分助けられてはいたが
> 	これも我が家の血筋か
> 	かなりの演技派で
> 	学芸会でも
> 	ちゃんと役をもらった
> 	親父の喜びは言うまでもない
> 	たとえその役が
> 	一寸法師の赤鬼の役であったにしても
> 	妹	才気煥発
> 	夫婦は無我夢中
> 	反抗期を過ぎてお赤飯を炊いて
> 	中学に入れば多少
> 	女らしくなるかも知れぬと
> 	家族の淡い期待あっさり
> 	裏切られてがっかり
> 	兄貴として
> 	妹の初恋は高校二年の秋
> 	相手のバレー部のキャプテンは
> 	よくあるケース
> 	結局言い出せる筈もなく
> 	枯葉の如く散った
> 	これもまたよくあるパターン
> 	彼氏のひとりもいないとは情けないと
> 	親父はいつも
> 	笑い飛ばしてはいたが
> 	時折かかる電話を
> 	一番気にしていたのは
> 	当の親父自身だったろう
> 	危険な年頃と
> 	夫婦は疑心暗鬼
> 	些細な妹の言葉に揺れていた
> 	今は我が家の一番幸せなひととき
> 	も少しこのままいさせてと
> 	祈っていたのでしょう
> 	親子として

長文UZEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE

参考:2009/01/11(日)20時31分58秒