「派遣切り」や正社員の早期退職が増え続けるなかで、自営業者や学生などが加入する国民年金制度に 「崩壊」の危機が迫っている。 国民年金の納付率が2008年10月末時点で59.4%と、60%を割り込む一方で、失業して国民年金に 加入するものの、保険料が払えない人が急増しているからだ。社会保険庁は「きちんと払っている人の 年金が減ることはない」というが、加入者が増えているのに保険料が入ってこないのだから、 このままでは年金原資そのものが枯渇しかねない。