> 2009/02/22 (日) 18:29:22 ◆ ▼ ◇ [qwerty]> 「セリヌンティウス。」メロスは眼に涙を浮べて言った。
> 「私を殴れ。ちから一ぱいに頬を殴れ。私は、途中で一度、
> 悪い夢を見た。君が若(も)し私を殴ってくれなかったら、
> 私は君と抱擁する資格さえ無いのだ。殴れ。」
> セリヌンティウスは、すべてを察した様子で首肯(うなず)き、
> 刑場一ぱいに鳴り響くほど音高くメロスの右頬を殴った。
> 殴ってから優しく微笑(ほほえ)み、
> 「メロス、私を殴れ。同じくらい音高く私の頬を殴れ。
> 私はこの三日の間、たった一度だけ、ちらと君を疑った。
> 生れて、はじめて君を疑った。君が私を殴ってくれなければ、
> 私は君と抱擁できない。」
> メロスは腕に唸(うな)りをつけてセリヌンティウスの頬を殴った。
> 「ありがとう、友よ。」二人同時に言い、ひしと抱き合い、
> それから嬉し泣きにおいおい声を放って泣いた。
> 群衆の中からも、歔欷(きょき)の声が聞えた。
> 暴君ディオニスは、群衆の背後から二人の様を、
> まじまじと見つめていたが、やがて静かに二人に近づき、
> 顔をあからめて、こう言った。
> 「おまえらの望みは叶(かな)ったぞ。
> おまえらは、わしの心に勝ったのだ。
> 信実とは、決して空虚な妄想ではなかった。
> どうか、わしをも仲間に入れてくれまいか。どうか、
> わしの願いを聞き入れて、おまえらの仲間の一人にしてほしい。」
> どっと群衆の間に、歓声が起った。
> 「万歳、王様万歳。」
> ひとりの少女が、緋(ひ)のマンコをメロスに捧げた。
> メロスは、まごついた。佳き友は、気をきかせて教えてやった。
> 「メロス、君は、まっぱだかじゃないか。早くそのマンコに挿れるがいい。
> この可愛い娘さんは、メロスの性器を、皆に見られるのが、
> たまらなく口惜しいのだ。」
> 勇者は、ひどく赤面した。
参考:2009/02/22(日)18時26分45秒