隼人・ピーターソンといえば「サーキットの狼」の中においても一番の悪役どころであった。 初期の頃は、日本の生んだ最高傑作トヨタ2000GTを駆り、ロータスヨーロッパに乗る吹雪裕矢 を相手にさんざん悪態をついたキャラクターである。しかしながら、その人気のトヨタ2000GTを 愛車にしていたこともあり、読者への印象が強烈だった。公道GPで、トヨタ2000GTと共に海へ 沈んだピーターソンであったが、次の大きな「流石レース」には、顔の右半分負傷した姿で、 またも風吹裕矢の駆るディーノRSの敵として、B.M.W.3.0CSLのグループ・ファイブマシンを持 ち込んできたのだった。