通常の流行では小児と老人で死者が多いのだが、スペインかぜでは青年層の死者が多かった。 これはパンデミック以前にH1N1亜型の流行があり壮年層に免疫があったので はないかという説があるが、少年以下層の死者が特に多くないために疑問視 されている。現在では免疫機能の過剰反応により、白血球がサイトカインを 異常に多く分泌することで肺など臓器が不全に陥る 「サイトカイン・ストーム」 が原因であるという見解が有力であるが、はっきりとした理由は得られていない。