>  2009/05/08 (金) 10:40:00        [qwerty]
> > 俺漏れ(;´Д`)話題になってる割にはどこがいいのかさっぱり
> また君か

この作品、見ていて面白くはあるのだけれど、自分の中ではどう構えて見れ
ば良いのか分かりかねていて、素直に評価できない部分がある。
一番は、物語性の薄さだろう。
「軽音楽部が舞台」というだけで、目標を掲げて活動する訳でもなく、楽器
を肴に女の子がキャッキャウフフフしているだけだから。
また、萌え系作品であるのにどのキャラクターも薄いというのもポイントと
してあげられるかと思う。
デザインとしてのかわいさ(萌え)は、好みの問題はあるにしても、萌えの
ツボからそう外れては居ないのに、キャラ付けがそこまで萌え萌えしてない
のでは無いだろうか。本気で萌えを狙い切っていないと言うか。
主人公・唯のどことない「主人公っぽくなさ」は多くの視聴者・読者が感じ
ているだろうし、その他のメンバーについて「何キャラ?」と考えてみても、
はっきりした答えが出てこない。(余談だが、作中で最もいじられる(≒キャ
ラが濃い)澪が、観測範囲で一番人気というのは考えてみると面白い)「萌
えアニメ」と括って考えるのにも、少々無理がありそうだ。
物語性は薄く、萌えどストレートを狙った作品でも無いらしい。
では、何が受けているのだろう。
見ていて思ったのが、きれいな(かわいい)「女の子の生態」を見つめるア
ニメなのではないか、という事。
あくまできれいな・かわいい部分である事が重要で、濃いめの少女マンガや
昼ドラのような、ドロドロした人間関係や心理描写は立ち入る隙が無い、と
いうのがポイント。(なお、俺の様な下種な人間はだからこそ「汚す」方向
の想像力を働かせる訳だが)徹底したピュアさは、この作品の「まったり」
だとか「ほんわか」な空気感をゆるぎないものにしている。
そして、視聴者が軽音部の一員であるかのようなアングルが多く、「不可視
の5人目の部員」という椅子に座らせようという意図が感じられる。
恐らくこのアニメを心底楽しんでいる人は、喜んでその椅子に座り、ニヤニ
ヤ女の子達を見つめているのだろう。
俺の様な捻くれ者は、「ちょっとそれってキモくないですか…」などと、自
分の事を棚に上げまくって素直に楽しめないのだろう。

参考:2009/05/08(金)10時35分19秒