労働の価値は、つねに労働の価値生産物よりも小さくならなければならないと いう結果がおのずから生じる。というのは、資本家はつねに、労働力自身の価 値の再生産に必要であるよりも長く、労働力を機能させるからである。上の例 では、12時間のあいだ機能する労働力の価値は3シリングであり、労働力はこ の価値の再生産に6時間を必要とする。これに反して、労働力の価値生産物は6 シリングである、なぜなら、労働力は実際に12時間のあいだ機能し、そして労 働力の価値生産物は、労働力自身の価値によってではなく、労働力が機能する 継続時間に依存するからである。こうして、6シリングの価値をつくり出す労 働が、3シリングの価値をもつという、一見ばかげた結論が得られる。,