一方、性犯少年の減少とは対照的に、犯罪に至らないぐ犯行為及び不良行為段階の性の逸脱行動は常軌を逸するものが目立っており、 例えば、昭和48年中、4月に大阪で12人の男女小学生が乱交していた事例、 6月に福岡県で3人の女子中学生が小遣い銭欲しさから売春を行っていた事例、 11月に愛知県の中学生グループが無人の寮などを利用して乱交していた事例 などこの種の補導事例は地域を問わずみられる。 また、昭和48年中に女子中・高校生によるえい児殺3件、17歳の有職女子少年によるえい児殺及びえい児遺棄各1件があったが、 いずれの場合も、保護者、教師がこれに気付いていなかった。