日本人の中には、戦後の日本がどこからも侵略を受けず、安全でおれたのは日本国憲法、特にその 9条によるものと信じている人もいる。だが、日本人には日本国憲法を守る義務があるが、他国の 人にはない。だから憲法で守られているというのは、日本人の思いこみでしかない。逆に施行後60年 以上もたてば、鹿の角のように国際協調を阻害することにもなりかねない。 そうではなく、日本の安全を守ってきたのは、いわゆる進歩的文化人らが忌み嫌った日米安保条約、 つまり日米同盟と日陰者扱いされてきた自衛隊という「軍事力」だった。それが他国に対する最大の 抑止力になってきた。そのことを冷静に判断できるか、今の日本人に問われている。(皿木喜久) http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/090623/acd0906230810001-n1.htm