全世界では約4億5,000万人が精神疾患を患い、全人口の約1/4が生涯のある時 期、精神または行動障害を発症する。アメリカでは成人の約22%が1つ以上の診 断可能な精神障害を有するとされており、生涯発症率は不安障害:29%、衝動制 御障害:25%、気分障害:21%、物質使用障害:15%、その他:46%、さらに約1/10の 小児が精神障害を有しており、精神障害に対する医療費は年間約1,500億ドル と推定されている。精神障害は他の疾患の発症、進行および転帰に影響を与 え、薬物乱用、喫煙などの危険行動や身体活動の低下との関連性が指摘されて いるため、適切な治療が必要である。しかし実際は多くの症例が治療を受けて おらず、公衆衛生機関により精神障害の危険性を広く認識させることが重要な 課題とされている。 http://www.imic.or.jp/mmwr/backnum/5434.html