2009/07/10 (金) 20:53:25        [qwerty]
喫煙所には3台の飲料自動販売機が設置されています。
そのうちの1台が、『ルーレットキャンペーン』 をやっている。
そう。読者さまがイメージするとおりの、金を投入し好みの飲料のボタンを押して、
ピ・ピ・ピ・・・と7が3つ列べば、『当たり』 で 『もう1本』、というヤツだ。

私の次に購入した人(女性)が当たった。

まあ、これは別にいい。
この程度のことでキャーキャー騒ぐほどカマトトではない。
オトメとカマトトは違う。

一服つけながらその様子を眺めていた私は、もちろん、その 『当たり』 を知っている。
なまじ自分がハズレた分、かなり注目して見ていました。
しかし、張本人である女性は当選の事実に気づいていない。

私は職業柄、不正には敏感だ。
ルール違反までして利益を得ようとは思いません。
しかし、見て見ぬふりというのも私らしくない。

私は思い切って、そのまま立ち去ろうとしている女性に、
『どうやら当たったようですよ!』 と声をかけました。

するとその女性は少し驚いたような顔で私を振り返り、
『あ。あぁ。どうもありがとうございます。』 と言いました。
そして、『でもアタシいらないだけどねぇ』 という表情でちょっと考えたあと、
私の飲んでいる缶ブラックコーヒーを一瞥したかと思うと、その缶コーヒーのボタンを
押して取り出し、私に向かって 『これあげます。』 と押しつけてさっさと立ち去っていきました。

・・・。
えぇぇー!なにそれーっ?!

という話だ。
私は別に缶コーヒーが欲しかったワケではない。
ってゆーか、そんなに私はモノ欲しそうな顔をしていたのだろうか。
だとしたらもの凄いショックだ。