症例は28歳男性で落下したアルミ材が頭部にささり受傷した。 単純X線像でアルミ材の一端がくさび状となって頭蓋骨に刺入しており, CTで頭蓋骨内に血腫,挫傷は認めなかったが,アルミ材は頭蓋骨を貫通していた。 開頭術を行い,craniotomyにて陥入したアルミ材と共に骨片を取り除いた。 アルミ材は頭蓋骨を貫通していたが,硬膜損傷は認めなかった。 骨片は戻さず,チタンプレートをあて閉創した。 術後経過は良好で7 日間のセファゾリンによる抗菌薬療法を行い, 第9病日に軽快退院した。