2009/07/24 (金) 22:47:51        [qwerty]
今から16年くらい前の話になります。
ボーッとあたりを眺めていた時、
手持ち無沙汰を察してくれたのでしょう。
眼鏡をかけたアニメーターさんが話しかけて下さいました。

「ジュラシックパーク、観た?」
「観ました」
「日本の怪獣映画、どう作ったら面白くできると思う?」

2時間程も相手をしてくれたその方とは、
互いに名乗る事も名乗られる事も無く、
ただ延々と怪獣の話をしていました。

その場を去る段階となって、
初めて自己紹介をさせていただいた時の衝撃は忘れません。

「浅井真紀と申します」
「あ、かなだといいます」
「かなだ……さん?」

頭が真っ白になりました。
それまで話していた気軽さはどこへやら、
途端にめんどくさいアニオタの本性を見せた小僧に、苦笑されながら

「描いてる本人はこれが普通だと思ってるから」