寝ている妻と息子を起こさないようにリビングのドアを開けると、ダイニングテーブルの上の一枚の紙が目に入った。 「明日の弁当 いる・いらない」 「いる」に○をつけて、お金を置く。金額は400円だ。 会社員のキムラさん(48)は、今年4月から妻(42)と昼の弁当契約を交わした。夫婦で話したときに、こう言われた。 「専業主婦が無料奉仕なのはおかしい。明日から昼の弁当代としてお金を請求します」 最初は反発した。息子が無料で、なんでオレは400円も払うわけ? でも、こうも思った。 「混沌とした家庭に秩序が生まれれば、夫婦関係も何か変わるのかもしれない」 http://www.aera-net.jp/summary/090726_001012.html