デジタル世界で起きた事件を、田舎の大家族が解決していく物語はなかなか痛快で、 ちょっと恥ずかしくなるほどの甘酸っぱさも含めて夏向きの1本ではある。 ただ、本作のストーリー&演出が、細田監督が2000年に手掛けた 「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」に酷似していることは 疑いようもなく、そのあまりのそっくり度は 「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!序」と付けたくなるほど。 「デジモン」の劇場版(しかも40分ほどの短編)など知らないという方が大半であろうし、 「SUPERFLAT MONOGRAM」などで培ってきた細田監督の この10年間の総まとめと考えれば納得もいくのだが、 脚本としてクレジットされている奥寺佐渡子の心境だけはちょっと聞いてみたい。 「これは私の本です」と胸を張って言えるのか、と。 (「デジモン」の脚本は吉田玲子) http://ameblo.jp/sinobi/entry-10304676769.html