2009/08/01 (土) 14:15:12        [qwerty]
雁屋哲の美味しんぼ日記 1 

とにかく凄いよね。 
1990年からの失われた20年と言うのが凄い。 
 日本の近代史上、これだけ不景気が長く続いたのは、 
戦時中を除いて初めてなのではないか。しかも、この先展望がないと来ている。 
失われた20年どころかか、更に10年20年と失い続けて、 
30年後には日本は中国の属国になるだろう。 
その前触れとして、今日のニュースで、秋葉原LAOXが 
中国の会社の傘下に入ったこと知った。 
LAOXのMAC館は私が秋葉原に行くと必ずのように寄ったところだ。 
駐車場が便利なこともあって、LAOXはずいぶん利用した。 
そのLAOXが成績不振であることは知っていたが、中国の物になってしまうとは信じられないことだ。 
中国は、今年中に、日本をけ落として世界で二番目の経済大国になるそうだ。 
長い間眠っていた獅子・中国が、今や目を覚まし活発に活動を始めた。 
それに反比例して、日本は、真っ逆さまに転落していく。 
20年後には、かなりの日本企業が中国の企業の参加になっているだろう。 
日本人が働いて、中国人の懐を潤す、という経済構造になる。 
今の官僚は、省益第一、国益第二だから、国を良くすることなどに力を使わない。 
我が亡き後に洪水は来たれ、の精神だから救いがない。 
いま、新聞でも週刊誌でも、もはや民主党が次期政権を握るように書かれているが、 
そんなに簡単にはいかないだろう。 
この一ヶ月、自民党も、官僚たちも必死になって、 
民主党に攻撃を仕掛けてくるだろう。 
鳩山代表の献金問題も、その一つだ。 
どんなことでも、見つけ出してきて、民主党を攻撃して、 
自民党が政権を失うことを防ごうとするだろう。 
特に、官僚たちは必死だと思う。 
麻生首相が先頃成立させた15兆円もの補正予算の9割が、 
官僚の天下り先の団体に配られたり、 
ハコモノ建設を復活させたりするだけで 
(ハコモノ建設も官僚が甘い汁を吸うだけの物)、 
民間には、1割しか回らないという。 
そのような、すてきな自民党がいなくなったら、官僚たちはみんな困る。 
警察、検察は勿論、全官僚が総動員されて、民主党の弱点を暴き出すだろう。 
この一ヶ月、自民党と官僚たちが、 
どんなことを仕掛けてくるか、これはちょっと久々の見ものだ。 
50年以上権力を握り続けた自民党だ。 
社会の隅々にまで網を張っているだろうし、 
官僚に至っては、明治時代からの権力機構を維持している。 
その蓄積した力は恐るべき物がある。 
簡単には、官僚天国を明け渡すはずがない。 
なんだか、アメリカのテレビ映画のように、 
陰謀、また陰謀なんて事になるかも知れないな。 
これで、民主党が政権を握ったところで、大した変化は起きない。 
官僚の盤石の基盤が簡単に崩れるとは思えない。 
一年、二年で目に見える成果を上げられなかったら、 
浮気な国民はすぐに民主党から離れるだろう。 
 今度の選挙で、どれだけ自民党が壊れるかによるが、 
中核の部分が残っていれば、民主党の失敗につけ込んで 
またひっくり返せるかも知れない。 
とにかく、この一ヶ月の、自民党と官僚たちの民主党に対して、 
どんな攻撃を仕掛けてくるか、スリル満点である。 
この数週間で、麻生首相がえらく、みすぼらしくなった。 
オーラも何も発することのない、ただの、アラコキおじさんになってしまった。 ふと考えたが、失われた20年なんて、簡単に言うが、 
いまの40歳以下の人間は、高度成長期、バブル経済期の 
あの華々しい時代を知らないのだ。 
いいことを何も知らずに生きて来たのだ。なんて可哀想なんだろう。 
大学を卒業しても就職先がないなどと言う話も聞く。 
1969年に私が大学を卒業したときは、学生1人に、 
大企業3つか4つ学生を求めてやってきた。 
私達はどこへ就職するのもより取り見取りだったのだ。 
そんなことはもはや夢のまた夢となってしまい、 
気がついたら、不況、不況で、 
韓国、台湾、中国に次々に経済的に抜かれていって、 
大会社が正規雇用を不正規雇用に変えて、 
労働者を使い捨てにした上での利益確保という、 
およそ道徳心も何も無い社会になってしまった。 
若い人達は、何一つ楽しいことを味わった経験もない上に、 
厳しい現実を見せつけられ、不安と、自信喪失で弱気になってしまう。 
これは辛いだろうな。 

うーん(;´Д`)