朝鮮では、6年以上父母の糞を嘗めつづけ看病し病気を治した孝行息子の話な どの記録があり、指を切って血を飲ませる「指詰め供養」(断指)や内股の 肉を切って捧げる「割股供養」などと共に、親に対する最高の孝行の一つと された。断指及び割股に関しては『三国史記』の統一新羅時代に記述が見ら れる為、同時代に唐から入ってきたと推測される。こうした風習は朝鮮時代 まで続き、日韓併合後に禁止された。世宗が編纂を命じた儒教的な教訓を纏 めた書、『三綱行実図』には孝行の一例として挙げられている。『朝鮮医籍 考』によると、後に娯楽化し、人の糞を舐めてその味で誰の糞であるか当て る遊びが流行した。