2009/08/22 (土) 15:22:56 ◆ ▼ ◇ [qwerty]A2017(ジュラルミン)
ジュラルミンの代表格。コストパフォーマンスが非常に高い。鉄材;SS400にほぼ匹敵する硬さ(引張り強さと同義)で、
一般的なアルミと異なりタップ加工後のヘリサートも不要、工作機械での削りやすさも群を抜く反面、
溶接不適、他のアルミよりちと腐食しやすいなどの落とし穴もあり。
A5052
汎用のアルミ合金。安価、耐食性が良く、溶接可。
ただし切削加工にはやや軟らかすぎ、寸法精度の厳しい加工には不向き。
A5083
硬さは汎用のアルミ合金(A6063,A5052)を一段上まわり、軽負荷であればタップ加工後のヘリサート不要。
とくに溶接性にすぐれ、耐食性、強度とも良く、軟らかすぎないので切削加工したさいの寸法精度も良い。
成形性はA5052に劣る。
A5056
アルミ合金丸棒のうち最も汎用性の高い材料。
A5052よりも硬く切削性が良いうえ、耐食性およびアルマイト処理性にもすぐれる。ジュラルミンと異なり溶接にも適する。
ただし、万能ゆえ若干価格面で難あり。
A7075(超超ジュラルミン)
高力アルミの代名詞:超超ジュラルミン。航空機、レーシングカーなどの根幹を支えてきた珠玉。
物理特性のバランスが良く、長い間頂点に君臨してきたのも納得。ただし、アルマイトはほとんど不可能で、防食に悩む。
ANB79(超超アルミ合金)
A7075の代替として使われることが多い品種。いわば「快削超超ジュラルミン」。
引張り強さの数値とは裏腹に小型の工作機械でも容易に切削できる。
加工に伴うひずみが非常に小さく、精度をもとめる部品に適する。
ANP89(超超アルミ合金)
引張り強さで超超ジュラルミンをもしのぐアルミ。合金鋼にせまる引張り強さを示す。
引張り強さもさることながら、特筆すべきはその耐力(0.2%変形にいたる応力)で、A2017の2.7倍、A7075の1.35倍にも達する。
加工時の熱ひずみには注意が必要→思いのほか切削性が良いからといって、調子に乗らないこと。
ゲームキャラの紹介記事みたい(;´Д`)