2009/09/11 (金) 05:14:08 ◆ ▼ ◇ [qwerty]●駅前のマックで本を読んでいた。隣の席に女の子の二人組が座っていた。二人は
向かい合って座っているが、一言もしゃべることなく、それぞれ携帯をいじったり、
DSをやったりしていた。一人が、自分に来たメールにキレて、「おめーは何あたしに
突っ込んでんだよーっ」と叫んでも、もう一人はまったく反応せず、DSの画面に集中
していた。DSの方の女の子が、「あー、なんかやばいところにはいりこんじゃった
みたいーっ、」とつぶやいても、もう一人はそちらを見ることなく、ぷかーっと
タバコを吹かしていた。一人が、ふいに黙って立ち上がって、どこかへ行った。
うわーっ、黙って帰るのか、すげーな、と思ったら、しばらくしたら戻ってきたので、
トイレにでも行っていたのだろう。そしてまた沈黙。横目でちらっと見たら、DSして
いた女の子が、今度は携帯をいじりだし、もう一人はテーブルに肘をつけ、両手で顎を
支えて眠っていた。ずっとそちらばかり気にしていたわけではないが、ぼくの知る限り
では二時間くらい一言も言葉を交わしていない。しかし決して険悪な雰囲気ではなく、
むしろ親密な感じだ。
「あー、できましたー」と声が聞こえたので目玉だけでそちらを見たら、携帯がまた
DSに戻っていた。すると、眠っていると思っていた方がハッと背筋を伸ばし、パチ
パチバチといきなり拍手をして、「えー、ほんと、すごーい、さすがーっ」と声を
出した。あっ、反応した、会話した、と驚いた。二人でDSの画面を見合っていた。