2009/09/16 (水) 21:44:31        [qwerty]
  真っ赤な竜、全身刺青の男達、刀を持った少年・・・有名ブログサイト内に2008年6月に 
設置された「上海尊竜名社」のトップページは、任侠の世界をイメージさせるレイアウトだった。 
09年1月時点で169人の会員が参加していたこの結社はいくつかのセクションに分かれており、 
それぞれの役割分担が決められていた。また、結社内には「上の者の支持は絶対」 
「互いに助け合うこと」「他の会員を陥れない事」などの厳格な規律もあった。 
そして結社の主な活動内容は、ケンカ、会員の敵討ちといったように、 
まさに「少年ヤクザ集団」であった。 

  存在が明るみに出たのは、08年の暮れから09年の初めにかけてである。 
08年の大晦日、結社のメンバー2名が街を歩いていたところ、そのうち1人の元彼女と 
ある男性と遊んでいたのを目撃、仲間を呼んでこの男性にケンカを売ったが、 
男性が呼んだ20人余りの仲間によってボコボコにされてしまった。後日、このメンバー2人は 
結社内で情報を流して仲間を募集、集まったメンバーと一緒に男性の学校に殴りこみ、 
仇討ちを果たしたものの、すぐに警察に捕まってしまった。そこで「上海尊竜名社」の存在が 
警察に知れる所となり、調査の結果上海市内で発生した8件の事件に12人のメンバーが 
関わっていた事が判明、警察は組織のトップを含むこの12人を逮捕し、 
結社を壊滅させたという事である。 

  インターネット上には「上海尊竜名社」のような未青年のメンバーによるネット結社が 
多数存在しており、その会員数は2~300人はいるという。この状況について上海社会科学院 
青少年研究所の専門家は、「ネット依存度が高い未成年犯罪の新たな形式であり、非常に危険。 
特に家庭環境が悪い青少年が会員になりやすい」という見解を示している。