「ミリオンダラー・ベイビー」「クラッシュ」など米アカデミー賞受賞作を日本で公開してきた 映画会社「ムービーアイ・エンタテインメント」(東京・銀座)が今月4日、東京地裁に破産申 請を申し立て受理された。負債総額は42億8984万円。 「日本の独立系映画会社の雄と言われたギャガ出身者が立ち上げた。次々に作品を買い付けて 公開し、放映権をテレビに売ったりビデオ・DVD化したりして資金を回収する“ギャガ的手法” で成長してきた」(都内の独立系映画会社経営者) 昨年から今年にかけては、イラク戦争を取りあげた「告発のとき」や、ペネロペ・クルス出演 の「エレジー」など良作を相次ぎ配給。邦画の製作でも「夜のピクニック」「純喫茶磯辺」など 話題作を送り出した。最後の配給作品は、公開中の「バーダー・マインホフ/理想の果てに」で、 これも米アカデミー外国語映画賞ノミネート作だ。