「僕は、女のいないところに行くんだ」 うわっはっは、とまず、ヒラメが大声を挙げて笑い、マダムもクスクス笑い 出し、自分も涙を流しながら赤面の態になり、苦笑しました。 「うん、そのほうがいい」 とヒラメは、いつまでもだらし無く笑いながら、 「女のいないところに行ったほうがよい。女がいると、どうもいけない。女の いないところとは、いい思いつきです」