世界の家庭用電源(工場向けだけでなくオフィス用も除く)の供給電圧は 220Vグループと110Vグループに分かたれるが、日本共通である 110Vグループは自動車の左側通行の国より少ない(つまりほとんどな い)。それは、基本的な安全が確保される限り、高圧のほうがデメリット となる場合が皆無だからである。現在日本では家庭用にも220Vを 110Vとの併用という形でなら導入することは可能である。しかしなが ら、日本が一度も変わることなく110Vであるというのは、日本の発展 に大きく貢献した。日本で家電製品が発達したのは、戦後に軍事関連製造 業が禁止されたこととトレードオフではない。110V電源のおかげなの である。