米ボーイングは日本の次期主力戦闘機(FX)選定で、自社の候補機「FA18E/F」が 選ばれると2014年半ばにも3機納入できる考えを示した。 防衛省が持つ老朽機「F4」の退役時期に間に合う可能性が高い。 4機目以降は日本企業によるライセンス生産への移行も可能で、日本の防衛産業にとって 戦闘機の生産技術を維持できる利点がある。 納入やライセンス生産の時期を具体的に明示することで同省に採用を促す考えだ。 FXは防衛省が持つF4の後継機で、選定候補が6機種ある。有力候補の「F22」は 導入が難しく、現在は開発中の「F35」が有力視される。 ただF35の納期はF4の退役時期に間に合わず、ライセンス生産も困難と言われる。 日本は11年にも「F2」の生産が終わると国内生産が途切れ、防衛産業は技術継承が 難しくなる。そこで企業から国内生産できるFXを求める声が強まっている。