第一に、核としての前衛はあくまで自らを常に純化し、純粋でなければならない（理論上の原則、思想上の原理、組織上の厳正に忠実である）。

　第二に、核としての前衛はあくまで凝固でなければならない（批判の自由、行動の統一、機関中心主義のもとでの団結と統一）。

　第三に、核としての前衛はあくまで強固でなければならない（客観的事実に正しく依拠し、ここから本質と教訓を引き出し、こうして今後の政策と方針を
確立して実践する）。
　第四に、核としての前衛はそのまわりに多くの分子（幹部、活動家、大衆）を結合し、結集するために断固として「内容の独裁・方法の民主主義・決断と
実行」という作風を実践する。
　第五に、核としての前衛は宇宙と人類史はすべて止揚されるとの科学的法則に従い、一貫して歴史を尊重し、歴史を引き継ぎ、歴史を前進させるという真
の党派性を断固として堅持する。

　哲学なくして科学はない。そして科学は哲学の生き証人である。哲学と科学を結合させよ。自然科学と社会科学を統一的に認識せよ。ここにすべてを解明
するカギがある！
科学の法則は科学的であるが故に真理である。アインシュタインとホーキングが説くとおり真理とは科学であり、そこには個の感情は無力であり、真理たる
科学なしにわれわれも、そして宇宙も存在しないだろう！
　科学的法則にしたがってすべては止揚される。だから歴史は到達すべきところに必ず到達する。必然と偶然、爆発と収れんの過程を通じて！
　歴史科学の世界における飛躍と転換は、地球上の一点ごとに突破口が開かれ、これが次々と全面化していく。その一点突破の地点は偶然的であり、すべての地点（各民族と国家）がそこにある！
　そして未来は人民による、人民のための、人民の世界となるだろう。そのとき戦争は永遠に消滅し、それは古代史の物語りにもなるだろう！
　人類世界は最後には民族や国家という柵を乗り越えた、真の自由と平等の世界、つまり人類が最初に遭遇した原始的共同体社会の、より発展・成長した近
代的コミュニティを実現する。このとき人類の前史は終わり、つぎの時代へ移行する。こうしてすべては永遠に止揚される！