2009/12/22 (火) 15:50:46        [qwerty]
昔、生まれた赤ん坊に障害がある事が一目でわかる場合、親に気づかれないように
サッと「絞める」のは産婆の仕事だった。とある若い産婆がいて、ある時取り上げた赤ん坊が
一目で知恵遅れだったため、彼女も先輩同様に絞めようとしたが、親に気づかれて
それだけは止めてくれと懇願され、その男の赤ん坊を仕方なくそのまま手渡した。
その親は金持ちで、息子を甘やかし、暴れようが悪さをしようがお咎めなしだった。
ある日、その家の長女が12歳かそこらで妊娠してしまい、かつて息子を取り上げた産婆の元に連れてこられた。
長女は知恵遅れの兄にずっと以前から手篭めにされ続けてついに妊娠してしまったのだ。 
出産するには体が未発達だったため、長女は出産に耐えられずに死んでしまった。産婆は激昂して両親を怒鳴りつけた。
「だからあの時、ワシが絞めておればよかったんじゃ!ああいうモンは『穀潰し』言うて何の役にも立たん、
畑を耕す訳でなし、学問をする訳でなし、それどころかこうして真っ当に生きてる者の害になる!」
さすがの甘い両親も反省して、息子を一生座敷牢に閉じ込める事にした。