その後が気になる 2010/01/10 (日) 17:04:58        [qwerty]
3人め 15歳女性、中等学校中退、住み込み、月給5000円、勤務期間2カ月~
 2人めのBさんが辞めた。人生経験が豊富になると人は生きるために狡猾で姑息になることを彼女
は筆者に教えてくれた。ならば「原点に回帰しよう」ということで、農村から出てきたばかりの純
粋無垢なメイドさんを雇うことにした。ちょうど1人めの女性を紹介してくれた会社から「いま農村
から出てきたばかりの女性がいる」というのでその女性を雇うことにした。彼女はCさんとしておく。
Cさんも漢族だ。

 「社会に出て勉強したい」といって故郷の中学校を中退して街に出てきたという。標準中国語で
ある北京語が話せないのが息子の守役としてネックになる。息子が標準語が話せない外人になって
しまったら、まるで「中国版ダニエルカール」だ。しかし、それは息子が言葉を話せるようになっ
てから対策を考えることにしよう。

 とにかく細いCさんは、田舎でジャガイモと青野菜とごくまれに肉料理を食べるくらいで、ほかの
食材は食べたことがないという。そんな彼女は筆者の家族と一緒に食事をすると、普通の中華料理
なのに「これ食べたことがないから食べれないです」と拒食反応を示す。たまには贅沢に日本料理
を食べましょうというときも異形のブツは絶対に食べられないだろう。痩せている上に食事もとら
ないので、「肝炎か!」と心配してしまう(後日病院でチェックして問題ないことが判明)。

 家事を手伝ってくれるメイドさんといいながら、掃除機や洗濯機はおろか電話やTV、ガスレンジ
もない農村の家から出てきたCさんは、乳児も扱ったことがないため子守も頼めない。まだ何もでき
ないCさんに雇い主はイチから家事の仕方を教えている。先に雇った二人と違って真面目なのが唯一
の救いだ。

 真面目で純粋、口を挟まず物静かで、それでいて気が利き、失敗すれば泣きそうになるくらい真
摯に反省する。今までの雇ったメイドさんの中では一番よさそうだが、しかし、身体が貧弱すぎた
ためか何するにしても仕事が遅い。野菜の皮むきや掃除にしても筆者の数倍は時間がかかる。ゲー
ムやアニメのキャラクターなら思いっきり人気がでそうでが、現実世界のメイドさんとしては「こ
れじゃ、仕事遅くて使えない。頼むからさっさとやってくれ」というのが雇い主の本音である。冷
静に考えればそういうもんでしょう? でも、とりあえずは将来への投資ということで今も家で働
いてもらっている。ひょっとすると「うぶでかわいいドジッ子を有能なメイドさんに育てていく」
というリアルな育成ゲームといえるかもしれない。

http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0608/14/news020_2.html