>  2010/01/25 (月) 00:05:15        [qwerty]
> > 面白いなヽ(´ー`)ノ
> > 最後は魔法のステッキと納品用のパイプジョイントを間違えて持ってて
> > 助けた自社工場の従業員に正体を見破られるのな
> おっ(´ー`)膨らみそうだな
> もっと頼む

「か・・・係長・・・」
その場の全ての視線が重雄に集まる。
「・・・」
――仕方ねえな
重雄はフリフリのミニスカートから煙草を取り出すと何がしか呟いて煙草に火を付ける。
「進行状況がギリだったからよ、ステッキは製品と一緒に梱包しちまったんだな。」
慌ててたよ――と呟くと少女の形をしたその存在は口から煙を吹く。
「え?マジで鈴木係長なんですか!?」
「そうだよ」
「だって・・・そんな・・・」
「色々とワケアリでな、こんな格好で半年も街中走りまわっちまった、それももう終いだな」
西日に照らされた魔法少女の顔に翳りがさす。
「今日のコレで奴等も壊滅した、こっちの世界の危機も去ったわけで後はまあ―」
「お姉ちゃん!」
少女の叫び声、ビクっとして振り向く重雄。
「っ・・・鈴・・・」
そこには家裁の調停で年に二回しか会うことが許されない愛しい一人娘の姿があった。
父親としてではなく、魔法少女として、友人として、自分の娘に接してきたこの半年。
その幸せな時間も今日で終わる。

参考:2010/01/24(日)23時45分00秒