>  2010/03/04 (木) 21:42:27        [qwerty]
> > エンディングでイキがひとりシベリアで立ってるけどあれがエンディングだよ(;´Д`)みんな離れて行った
> イキさんは最後シベリアで死ぬの?(;´Д`)

 そして、死の灰のような粉雪が降る中を、ありとあらゆるぼろぼろ布を体に巻き付けた壱岐は、出発して行く。
 壱岐の頬に、滂沱と涙が流れ落ちた。
 ふと暗い北方の空の彼方に、かすかに光の筋が虹のように現れたかと思うと、
次第に近づいて来、天頂に来て薄緑色の光が渦巻きながら、やがて黄、赤、青、紫などの
七色の光のカーテンのように壮麗に揺れた。オーロラであった。シベリアの無情の空を、
七色の光が不気味なほど美しく彩り、「生きて歴史の証人たれ」と、いかなる過酷な運命の下でも
生き抜けと諌めた故谷川大佐の声が、オーロラの中から、壱岐の耳にはっきり聞えて来た。(完)

参考:2010/03/04(木)21時33分45秒