米の狙撃、現場メモに「無視されたから５人死んだ」




　【ワシントン２３日＝笹沢教一】米ワシントン近郊の連続狙撃事件で、２３日付の米紙
ワシントン・ポストは、犯人がバージニア州で１９日に起きた狙撃現場に残したメモに、
捜査当局の電話の応対が悪かったために「５人が死ななければならなかった」と書かれて
いたと報じた。 

　同紙によると、見つかったメモは手書きで、文法やつづりの間違いが多数あった。犯人
はこの中で、これまでに６回、捜査当局に電話をかけたが、「無能」な交換手に「無視」
され、一方的に電話を切られた、などと怒りをぶつけていた。 

　また犯人は、捜査当局に対し、２１日までに１０００万ドル（約１２億５０００万円）
を銀行口座に振り込むよう要求。犠牲者を増やしたくなければ、要求に従えと警告してい
たという。 

　一方、メリーランド州モントゴメリー郡の警察当局は２３日、記者会見し、同州で２２
日に起きたバス運転手の男性（３５）の狙撃事件も同一犯による犯行と断定したと発表し
た。これで一連の狙撃事件の死者は１０人になった。 

　また、２３日付の米紙ボルティモア・サンによると、この事件の現場近くにも、同様の
要求を記したメモが残されていたという。 

(10月24日01:49)