文ちゃんかわいい…文ちゃんかわいいのに、文ちゃんがんばりやさんなのにみんなひどいです… 思いのほか打たれ弱い文ちゃんは思わず息をのみ、そして縁側に座り 日が傾きかけようとする空を不安そうに眺めるんです そこへお茶を持った私がやってきて、文ちゃんの隣に座るんですね そしたらぽつりと、文ちゃん弱音を吐いちゃうんですね 私は文ちゃんに微笑んであげると文ちゃんの頭にやさしく手を置くんですが そのまま私は文ちゃんの頭をいいこいいこしてあげながらぎゅって文ちゃんの体を抱きしめると 文ちゃんの服の間が無くなって文ちゃんの肌と文ちゃんの服の間でこもっていた 文ちゃんの匂いがふわぁって漂ってきて 文ちゃんの怒りや文ちゃんの悲しみや文ちゃんの焦燥や文ちゃんの寂しさが詰まった 文ちゃんの汗の匂いが頭いっぱいにひろがって 文ちゃんと抱きしめあう力も、ちらちらとだけだった視線も絡みつくようになって、そして