2010/04/11 (日) 21:23:06 ◆ ▼ ◇ [qwerty]40代最後 東京都杉並区・喜多村幸子(アルバイト・49歳)
40代最後の年齢になってしまいました。早生まれで、子どもの時はみんなより大人になるのが遅いのが嫌でたまらなかったけれど、今は感謝しています。
19歳の時は「もうすぐ大人になるのだから、しっかりしなさい」。29歳の時は「早く結婚して赤ちゃんを産まなきゃだめよ」。
39歳の時は「まだ間に合うから、ちゃんと就職しなさい」と言われ、その度に「うるさい、関係ないでしょ」と思いながら、聞こえないふりをしていました。
でも、今では何も言われなくなり、友人が再婚したとか、孫が生まれたなんて聞いても気にならず、将来の不安はそれなりにあるけれど、気分的にはとても楽になりました。
友人から「生きていてもいいことないじゃない」と言われ、ショックを受けたこともあったけれど、私も今まで人を傷つけたこともあったのだから、もう許しましょう。
そんな私の夢は、うんと長生きすること。これからは、楽しいことより悲しいことの方が多いだろうけれど、長生きすれば必ずいいことがあるのだから。
以前、40代後半で病気で亡くなった友人が「30代までは準備期間で、40歳からが本当の人生よ」と言っていました。
その言葉を大切に、50代を前に亡くなった方たちに恥ずかしくないように生きたい。
周囲がどう思っても、「それなりに楽しい人生だったよ」と言って人生の幕を下ろしたいと思います。
毎日新聞 2010年4月7日 東京朝刊
http://mainichi.jp/life/kimochi/news/20100407ddm013070171000c.html?link_id=RLH03