このひどい戦争を空で戦うものたちには大変な災いとなる。陸上や海上で 戦うものたちのほうがまだましだ。 この戦争を戦うものたちは、科学者に奇妙な大砲の弾を作らせる。それが爆発すると、人を殺す のではなく人間や動物に呪いをかける。この呪いで人々は戦うかわりに眠りに眠りこむ。 セルビアはこの戦争に参戦することはない。だが、わが国の上空で別の国の軍が戦う。 ポゼガという町の近くで、空から焼け焦げた人々が落ちてくる。世界の果てにあり、大海原に囲まれ、 ヨーロッパくらいの大きさの国だけがなんの問題もなく平和に生き残る。 この国では大砲の弾はひとつも爆発することはない。 三つの十字のある山に逃げ込んだものたちだけが避難場所を見つけ、愛と幸福に満たされ、 豊かに暮らすことができる。なぜならもう戦争は起こらないからである。 ※コピー終わり