悲観的に考える必要はないかも知れない。貧困に陥る可能性を新たに感じる ようになった金持ちが貧困者に同情や共感をもつようになったとすればそれ は喜ばしいことであろう。金持ちがお金を出し合って貧困救済策を強化する とすればなおさらである。貧困救済策の実施には貧困の増加という事実が前 提条件であるならば、貧困が減っているのに、増えていると事実が曲げられ てもそれは甘受すべきことなのかもしれない。