2010/05/20 (木) 14:56:22 ◆ ▼ ◇ [qwerty]Angel Beats! はとってもよい。なぜならあれはポストゼロ年代の第4の可能性を
示しているから。
12:14 PM May 17th webから
ゼロ年代のオタク系想像力には3つの方向があった。第一に物語ゼロ。らきすた。
第二にメタ物語。竜騎士07。第三にそれでもなんとか物語。セカイ系。
12:15 PM May 17th webから
麻枝准の特異性は、彼がその3つの方向いずれにも分類可能なところにある。
泣きゲーは物語ゼロといえばゼロだ。AIRの仕掛けはメタ物語と言えんこともない。
麻枝作品はセカイ系に分類されることも多い。
12:17 PM May 17th webから
そして裏返しの理由で麻枝准の作品はそのいずれにも入らない。物語ゼロとまで
平和な世界ではないし、メタ的仕掛けも中途半端で、セカイ系に分類するにしては
家族とか町とかのネタが多すぎる。
12:18 PM May 17th webから
そのうえでAB!を見る。これは明らかにゼロ年代総決算で、見てきたもの全部ネタに
しますよ的な、MAD的な感覚で作られている。そこではぜんぶがネタに落とされている。
しかしこれは同時に、そこまでしてもし残るものがあれば、それが麻枝准の核そのもの
であることを意味している。
12:22 PM May 17th webから
麻枝准はとてもゼロ年代的な作家に見え、実際にその中心にいながら、そのすべてから
ズレていた作家ではないかと思う。だからこそ、麻枝准はいまAB!で、ゼロ年代のすべてを
MADで消費し尽くしたあとに、なにか彼の核を純粋なかたちで見せようとしているではないか。
そんな期待をもっている。
12:24 PM May 17th webから