2010/05/24 (月) 03:27:34 ◆ ▼ ◇ [qwerty]始めに言わせていただきますが、このCDはかなり人を選ぶCDだと思います。
このCDには、アニメ『迷い猫オーバーラン!』のOPとEDが収録されています。
最初OPを聴いた時、テレビの前で、ずっこけそうになりました。
主な理由は、ずばり「歌唱力」です。
私は歌っている3人のCDを幾つか持っています。それらと比べるとその差は明らかです。
特に序盤の「銚子(電鉄)に乗っちゃだめ!」の所なんか・・・失礼、正しくは「調子にのっちゃだめ!」の所なんか特に・・・。
収録したスタジオが寒くて、本来の力が出なかったのでは?と思うほど大変なことになっています。
でも、思ったんです。
これ・・・わざとこういう風にしたのではと・・・。
というのも、OPとEDを作曲したのはアニメ『撲殺天使ドクロちゃん』や『大魔法峠』等で数々の迷曲を作った高木隆次氏。
そして何より、このCDを発売した会社は「ジェネオン」だからです。
このジェネオンという会社、基本は真面目な会社なのですが、たまに冒険する所があります。
他の会社がアニメ化に躊躇すると思われる作品を平気でアニメ化したりします。
降りかかる火の粉を払うのが他の会社なら、ジェネオンは進んで火の粉を浴びに行くことがあります。
そんなジェネオンだからこそ、このCDは誕生したのでしょう。
他の会社なら無難に作って、無難に売ると思います。
でも、その場合他のアニメ作品群の中で埋もれる可能性がある。
なので、独自性を追求した結果のこのCDだと思います。
あくまで、私の予想ですが。
OPはまあ、つっこみたい所は多々ありますが、基本盛り上がれる曲です。
とにかく独自性があるので、一度ハマると頭に延々と残ります。中毒度は今期のアニソンでも上位かもしれません。
ただ、EDはかなり評価が分かれると思います。
最初、曲がトロピカル調で「おっ!」と期待できそうだなと思わせといて、淡々と終わったりします。
人によって感想はそれぞれでしょうが、EDを聴いて少し力が抜けたような感じがします。
なぜかと申しますと
「無駄にさわやかな男性コーラス」のせいです。
ここまでレビューを読んでくださった方の中には
「おまえはこのCDをバカにしているのか」と思う方もいるかもしれません。
でも、それは違います。
最初聴いた時はずっこけそうになりましたが、けっして「嫌」ではないんです。
結論としては「やっぱりジェネオンはこうでなくっちゃね!」に達しました。
最近アニメが好きになった人にはこのCDの魅力が中々伝わりにくいと思います。
長年、色んなアニメを観て、色んなアニメのCDを聴いて「耐性」「抗体」がある人におすすめしたいCDです。
EDで少し力が抜けたので四ッ星の評価です。
余談ですが、届いた商品の表ジャケットを見た時、下半身部分が隠れていた(ブックレット全体で1つの絵なので開けないと全体図がわからないようになってます)ので
「おっ!レジに持って行き易いように配慮している。ちゃんと買う側の事を考えていて、ジェネオンは分かっているなぁ」
と思った後に裏を見たら
下半身部分もばっちり写っているCDのピクチャーレーベルがそこに・・・