【ワシントン時事】 英メジャー(国際石油資本)BPは29日、米南部ルイジアナ州沖の メキシコ湾で続いている原油流出を止めるため26日に開始した 封じ込め作戦が失敗に終わったと発表した。 これにより、原油流出を早期に食い止めることが 困難になったとの悲観的な見方が強まっている。 BPは26日、油井に泥などを流し込み、セメントで封じ込める 「トップキル」作戦に着手。しかし、BPの担当者は 「油井からの流出を食い止めることはできず、 次の選択肢に移る決定を下した」と述べた。 この手法は、1991年の湾岸戦争で破壊されたクウェートの油田での 原油流出を食い止めたが、 水深1500メートルの深海では初めての試みで、 専門家の間からは懐疑的な見方が出ていた。