ひざを曲げられ、肉のそげたおなかにももが押しつけられる。 ごみ箱の中は狭く、男児の体にキャベツの芯と紙くずが張り付いた。 08年12月23日未明、東京都練馬区のマンション最上階。菅野優衣ちゃん(当時2歳)が 父親に押し込められたごみ箱は、ベランダでポリ袋をかぶせられ、 物干し置き場にゴムひもで固定された。母親がごみ箱を室内に戻した後も夕方近くまで放置され、優衣ちゃんは窒息死した。 関係者などによると、優衣ちゃんは22日午後、母と参加した地域のクリスマス会で泣き叫んだ。 帰宅後、父に腹をけられ、両親や姉が夕食を囲む様子をベランダから立ったまま見させられた。 日付が変わるころから台所の出入り口付近に立たされ続けた後、ごみ箱に入れられた。