>  2010/06/07 (月) 20:51:42        [qwerty]
> > 確か風の大陸だったと思う(;´Д`)終ったんだっけ
> 風が吹いていた。沖田圭介、26歳と6か月の時

それは風の大地だし

老いた人が話していた
「若い時、人は怒るもんや。親に怒り、友達に怒り、世間に怒る。
怒りの次元は成長のしるしとも言える。怒りたいときに怒ったらええ
上海には様々な人がおってな……。突然怒り出すえここ
いつも怒ってるOZ。ゲイと呼ばれても決して怒らない主任……。
怒る相手は様々やが、みな板で怒りを発散させてた」
「それは将棋も同じようなものだ。角を交換するつもりが取られただけで終わったり
あえて放置した歩で詰んだり、飛車角二枚づつ持たれて嬲られたり
そんな時人は怒る。あの人はそんな時盤面をひっくりかえしとった」
老いた人は何かを懐かしむようだった
「でもあの人は……ほんまに将棋のお好きな人やった
トーナメントがやりたいいうてな。十人の将棋好きをあつめとったんや
でも怒りを掲示板に向ける住人は将棋に怒る必要などなかった
あの人はな、なんと5年にも渡って、将棋大会をやろうと言い続けたんやで」
モニターの反射光が老いた人をとらえた。その深い皺が作る陰影は怒りの輪郭だった
「こんなことになるなら、儂も参加したらよかった……。そうしてれば、今頃は……」
老いた人はそのまま黙り込んだ。怒りは時に後悔を生む。将棋もまた然りだった。
人、老いる。空調の風は止まっていた。沖田圭介、26歳と8ヶ月の時。,

参考:2010/06/07(月)20時39分30秒