2005/04/01 (金) 13:09:41        [qwerty]
国旗・国歌 卒業式を生徒に返そう
  http://www.asahi.com/paper/editorial20050401.html
  今年、ある都立高校の卒業式で、卒業証書を受け取った卒業生がフロアに
  向かって言った。「東京都教育委員会のみなさんにひとつお願いがあります。
  これ以上、先生たちをいじめないでほしい」

  別の卒業生が続いた。「生徒が座っていないかをチェックして、先生を処分する。
  教師を人質にとった思想統制と、私は考えています」

  卒業式は、生徒にとって、人生の節目になる大切な催しだ。先生や友人たちと
  思い出を語り、励ましを受ける場だ。親たちにとっては、子どもの成長を確かめ、
  学校に感謝する場でもある。

  他の府県では、生徒が向かい合って座り、送辞や歌を工夫して、自分たちで
  企画に参加する学校も少なくない。

  処分をちらつかせて形だけ整えても、せっかくの式典が息苦しく、ささくれ
  だったものになってしまう。それを生徒も保護者も悲しんでいるにちがいない。

  私たちは、卒業式に国旗を掲げ、国歌を歌うことに反対しているのではない。
  都教委が処分までして強制するのは行き過ぎだと考える。

  こんなやり方で、やわらかな心を持つ若者たちが日本の国旗や国歌を心から
  好きになれるだろうか。

  生徒が感動し、なつかしく思い出す、そんな卒業式を彼らに返したい。