> > 俺だけの笑顔 だったはずがもっと嬉しそうにも見える > > なんだあの男は! 俺は跡をつけた > > 頭をよぎる猥褻な情景を否定し続けながら たどり着いた先は > > 俺が最も否定したい現実だった > 学会の集会か 明らかにおかしなテンションに満ちているその集会に紛れて俺は様子を伺っていた やがて壇上にはあやしげな笑みを浮かべた男が現れた そして拍手と喝采 なんてことだ 彼女も立ち上がってはしゃいでいる その瞳は煌めいていたが どこか病的な光に満ちていた 壇上の男は宗教のような話を手馴れた手つきと抑揚で盛大に話し始めた 俺の視線は次第に彼女から壇上の男に移っていった 参考:2010/06/17(木)01時27分49秒