「経済格差が教育に影響 文部科学白書を公表」 文部科学省は18日、2010年版「文部科学白書」を公表した。08年秋の金融危機以降の不況を踏まえ、教育費について特集。 保護者の経済格差が、子供の学力や進学率に影響を与えていると分析し、若者の学習機会を確保するために教育分野の公的支出を増やすべきだと指摘した。 白書は、全国学力テストを基にした調査で、就学援助を受けている児童・生徒が多い学校ほど平均正答率が低く、個人でも世帯年収の高低で正答率に差があることを示すデータを紹介。 両親の年収が高くなるにつれて四年制大学への進学率が上がるとの調査結果も示し、「経済格差が教育上の格差につながっている」とした。