牛丼チェーン大手3社が発表した5月度の既存店売上高によると、「すき家」 「松屋」が売上を伸ばす一方、「吉野家」は前年同月比で13.9%減となる大 幅な悪化を記録したことが明らかになりました。 牛丼大手3社:既存店の5月度月次推移(前年同月比) 売上高 客数 客単価 店舗数 吉野家 86.1% 86.5% 99.6% 1183店 すき家 117.3% 127.1% 92.3% 1452店 松屋 103.0% 113.8% 90.5% 786店 吉野家は、4月に実施した牛丼値下げキャンペーンの反動から5月に入ると 売上・客足ともに急減。他2社がキャンペーンの継続などで売上を伸ばす中、 価格面で後れを取り厳しい戦いが続いています。 また、親会社「吉野家ホールディングス」の低迷も続いており、子会社の ステーキチェーン「どん」が債務超過転落により上場廃止に追い込まれる など、業績回復への糸口をつかめずにいるのが現状と言えそうです。