2010/06/26 (土) 15:08:56        [qwerty]
Haskellとは、ラムダ計算という形式言語に基づきつつその最高純粋性を指向する、
要するに「究極の関数型言語」(ラムダ計算とはミニマムな関数の組み合わせで
プログラミングの一切を表現できる、とする形式言語であり、ゆえにこの系の言語は
すべて「関数型」と呼ばれる。Lisp特にSchemeと E(macs)lispが名高いが、
Haskellはむしろ一見Python的ではある;同様な「インデントによるブロック化」を
採用しているためだ)であるわけだが、しかしラムダ計算は「変数を一切使わずに
プログラミングできる」ことから、外部に意図せざる悪影響を与えない・受けない
「純粋さ」が評価され来たる分散平行コンピューティング(一台のスーパーパワーな
コンピュータを作る代わりに、何十台何百台もの既存のコンピュータに実行を分担させよう、
という、ようするに「コンピュータ分業」のこと;Webアプリにおける分散的処理や
マルチプロセッサの効率的利用もこれによってこそ数学的厳密さに根拠しつつ
展開できるのであれば、現在最も必要とされ熱心に研究されている技術である)向け
プログラミングの導きの糸、として期待こそされ、残念ながらそれ自体は
そのようなものの無い時代の生まれなれば、いかんとも埋め難いギャップが
厳として横たわるのであった。