料理屋に着いたのが少し早く 戸がしまり、誰もいない感じでしたので 玄関前でぶらぶらとしていたら 浅黒い顔の小肥りの人が入ってきて 「おーい、何をしているのだ。 俺は朝日の船橋だぞ!」と 怒鳴るのです。 すると内側から着物姿の女性が走ってきて すみません、と謝りながら戸をあけ 舟橋と名乗るその人は当然であるかのように 入って行きました。 私は 御招きを受けた知人が来るまで玄関で 呆気に取られていたのを 今も鮮明に思い出します。 あのような人が駐米大使になるのですか?