「ゆん!ありすはありすだよ!」 それは大きな赤いリボンをつけた黒髪。 それに不似合いなカチューシャを頭につけた薄汚れたれいむだった。 カチューシャには少女がプレゼントしたはずの星のシールが付いていた。 「ありすだよ!にんげんさん!はやくごはんさんをとってね!」 少女はれいむが何を言っているのかわからない。 「あ、ありすは・・・?」 「なにをいってるの?ありすがありすだよ!ぐずなの?ありすのどれいでしょ!はやくしてね!たくさんでいいよ!」 れいむは少女をありすの奴隷だと思っていたのだ。 ゆっくりは飾りで個体認識をする。 れいむからしてみれは、今自分は完璧にありすに変装している。 ありすのくせに、人間を奴隷にしてきれいな宝物まで手に入れて。 生意気過ぎる。 すべてれいむがいただいてやる。そう思っていたのだ。