先日熱を出し生来漏れは病院というところが嫌いなのだけれども あまりの高熱にまっすぐ歩くこともままならない状態だったので 是非無く医者に掛かることとなった 軽い問診の後薬を処方されて終わるだろうと高をくくっていたのだが 現実はそう甘くはなかった 医者は漏れの顔を見るなり即座にあろうことか注射を打ちましょう などとのたまい突然の注射宣言にひどく狼狽する漏れを尻目に 不適な笑みを浮かべつつ看護婦に注射の準備をするよう命じたのである 笑われるかもしれないが漏れは注射が大の苦手である 何とか注射を打たれずに済ませたい いやもう熱が治るのとかどうでもいいから早くこの場から立ち去りたい 漏れは必死だったのだろう 先生に向かってこう言った 「先生、体調が悪くなったので帰ります。」 すかさず先生は言った 「君ぃ、何を言っているのかね。体調が悪いからここに来たのだろう。 馬鹿なことを言ってないで早く腕を出したまえ。ほら!」 みぎゃー!!!!!!!!!