2010/08/10 (火) 22:42:29 ◆ ▼ ◇ [qwerty]最近、博士課程を修了して博士になっても、
就職できずに困っているということが問題になっています。
その理由の1 つとして、博士を取得した人は、専門分野の知識と研究能力は
高いけれども、視野が狭く専門外の領域やアカデミズムでの研究以外の場面
では柔軟性がなく、優れた人材と成り得ないということが言われています。
その弊害を克服するために、幅広い知識と見識を身につけることが肝要で
あるとも言われています。しかし、私の今日の主張は、そこに敢えて、
「専門性を高めよ」と言いたいと思います。
専門分野において真に研究能力が高く、また極めて優れた研究業績をあげ
、なおかつ専門分野における深い知識と洞察力を身につけた人材ならば、
どの分野、あるいはどの世界でも通用するのではないかと思います。
本当にとことん専門性を高めることができたならば、その能力と成果は
他の分野の能力や知識へと「波及」していくものと思います。
専門の知識や能力が不十分であると、逆に他分野への応用も柔軟性も
生まれないと思います。
昔からよく「一芸に秀でた者は…」というような言い方がされますが、
まさにそうで、ある分野を極めるほどの知識と能力と努力があれば、
自ずと何事にも通ずることになると思います。