2005/09/10 (土) 00:20:48 ◆ ▼ ◇ [qwerty] 私は現地からの報道をみつめるうちに、10年前の阪神・淡路大震災をつい思い出した。
あの大地震の起きた一九九五年の一月、私はいまと同様、ワシントンに駐在していたが、
CNNテレビのインタビューを受け、日本の被災者たちの対応について論評したことがあった。
国際ニュースのインタビュー番組で女性キャスターのジュディ・ウッドロフさんから問われたのだ。
「それにしても日本の人たちはこれほどの被害にあっても、沈着で整善として、静かに復旧作業に取り組んでいますね。
いったいなぜこれほど秩序のある態度を保てるのでしょうか」
こんな質問を受けて、私は一瞬、日本人であることに誇りを感じた。アメリカで同様の天災や人災が起きて、
都市などに大きな被害が出た場合、住民の反応は多種多様、無秩序な態度が多いのがふつうであり、
ウッドロフさんもそのことを念頭において、日本ではどうしてみんながこれほど協調した対応をとれるのか、
真摯な疑問を覚えて、問いつめてきたことがわかったからだ。私は自分なりに日本社会の団結や調和の精神を説明し、
ことに地震や台風という天災へのしなやかな対応の伝統を解説した。
アメリカでは台風や地震が大きな被害を引き起こせば、被災地には必ずや窃盗や略奪という醜い犯罪行為が起きる。
ましてその被害が阪神・淡路大震災クラスとなれば、それにともなって起きる「火事場泥棒」的な行為の規模も巨大になるだろう。
ところが、わが日本ではそんな反応は絶対にないことを少なくとも10年前の時点では私は明言できたのだった。
今回の水害でも、アメリカは日本とはやはり異なるのだと痛感させられるまでに時間はかからなかった。
・・・毒が井戸が(´ー`)