> > あんま詳しくないけどこの人も若死にしてるのな(;´Д`) > 過労死する末端のアニメーターは遺言残す暇すらないから不憫だよなあ 「ここに、彼が映ってるんですよ」 下田は画面の片隅を指差す。 確かに、H君だ。 長い前髪、低い鼻、一年中着てた紫のジャージ。 主人公たちが街を走り抜けるシーンの片隅で、彼は立ち尽くしていた。 「ところが」 下田はつぶやく。 「無いんですよ」 「セル画のどこにも、そんな絵は無いんですよ」 私は押し黙った。 真っ暗な部屋で、液晶だけが机を照らしている。 参考:2010/09/01(水)19時39分15秒